先輩社員の声をお届けします!
2011年入社
私が所属している製造第一部 組立第二課は、お客様からご注文いただいた製品を図面通りに組み立てることを仕事としています。
その中でも現在配属されている配電盤チームでは、その名の通り鉄道車両用の配電盤を組み立てています。
私の組み立てている配電盤は鉄道車両の床下に設置されるため、乗車しているだけでは目に触れる機会は少ないかもしれません。しかし配電盤は車両の運行に不可欠な電気機器であり、運転や停止にも関わる重要な機器です。
通勤や通学などで毎日のように電車や新幹線を利用する人でも、目にする機会が少ない機器を組み立てているので、知人に自分の仕事内容を説明するときも、なかなか理解してもらえないことがあります。
床下に収納されているため、あってもなくても見た目は変わりませんが、電車を動かす重要な製品ということには変わらないので、製品の品質には手を抜けません。
また、電車内の限られたスペース内に取り付けられる製品なので狭いスペース内に多くの機能が集約されており、どのように組み立てれば効率よく作業を進めることができるのか日々頭を悩ませております。
その反面、自分が想定している通りに作業が進んだときは達成感や技能の向上を感じることができ、自分も一人前の「職人」に成長してきたのかなと感慨にふけることもあります。
新幹線や電車に乗るときに「自分が手掛けた製品がこの車両の製造に携わっている」と思うと、充実感を覚えることができ、とてもやりがいのある仕事だと誇りに思います。
入社して5~6年が経ったころ、はじめて一人での新規製品の組立を任されたことがありました。
それまでは図面の確認や製品の作業手順の確認は先輩の指導のもと行っていましたが、作業上の注意点や必要な工具類の準備、図面上で不備がないかのチェックを自分だけで行う必要がありました。
それまで先輩が行っていた作業を自分で実際にやってみると、とても大変な仕事なのだなと痛感させられました。
これからは自分が先輩社員となって後輩に教える立場になります。人に教えるということは、まず自分自身がものづくりについて熟知していることが必要で、伝えたいことが上手く伝わらずもどかしく感じることもあります。
これまで教わってきたことを思い出し、自分が先輩に教わってきたように後輩の育成に取り組みたいと思います。
“仕事は段取りが八割”という言葉がある通り、自分で考え・行動していくことの難しさ、作業がうまくいかなかったときの焦り、他部署との打ち合わせなどで様々な課題や問題点がでてくるたびに自分の力のなさに打ちのめされる気分でした。
それでも、なんとか製品の完成まで漕ぎつけた時には自分の中で大きな達成感と、自分でもできるという小さな自信と日々の作業の中で成長を感じることができました。
当社で製造している製品を自分の力で一通り組み立てられるようになるのが今後の私の目標です。
当社で製造している製品は、仕事内容で例に挙げた配電盤だけではなく、電車の運転席にあるアクセル、ブレーキを制御する“主幹制御器”や車両の前面や側面にある“行先表示器”など多岐にわたります。
それらの製品の性質や特徴、組み立てる上での注意点や効率のいい作業方法を学んでいき、製造第一部の中で、作れない製品はないという人間になれるように日々精進していきたいと思います。
森尾電機の製品が日本全国、世界各地で活躍できるよう貢献したいです。